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バックアップ材とは?ポリエチレン発泡体が使われる理由も解説

塗装コラム 2024.07.21 (Sun) 更新

バックアップ材について詳しく知りたい方へ。
この記事では、建築現場の目地材として使用されるバックアップ材について、その役割や特徴について解説します。
バックアップ材とは何か、なぜ建築現場で必要なのか、どんな特徴があるのかを解説することで、バックアップ材に対する理解を深め、建築現場での適切な選択を支援します。

 

 

□バックアップ材とは?

バックアップ材とは、建築工事の際に外壁面の目地として使用されるポリエチレン発泡体のことで、シーリング材を目地として設置する際に役立つパーツです。
建築や土木用に多く使用されており、特に目地の奥行きが深い場所で効果を発揮します。
バックアップ材は、軽量で柔軟性、復元力、耐薬品性などに優れ、目地の奥行きが深い場所でも効果を発揮します。

1: 軽量で扱いやすい

バックアップ材は、ポリエチレン発泡体で作られているため、軽量で扱いやすいという特徴があります。
これは、高所作業や狭い場所での作業においても、持ち運びや設置が容易であることを意味します。

2: 柔軟性と復元力

バックアップ材は、柔軟性に富んでいるため、目地の形状に合わせて容易に変形することができます。
また、優れた復元力を持つため、変形しても元の形状に戻ろうとする性質があり、シーリング材の施工をしっかりとサポートします。

3: 耐薬品性

バックアップ材は、耐薬品性に優れているため、さまざまな化学物質や環境条件に耐えることができます。
これは、長期にわたって安定した性能を発揮することを意味します。

□発泡ポリエチレンフォームがバックアップ材として選ばれる理由

バックアップ材にはさまざまな素材が考えられますが、発泡ポリエチレンフォームが選ばれる理由は、シーリング材との接着防止、軽量性、クッション性・復元力、耐水性など、建築現場での使用に適した特性を兼ね備えているからです。

1: シーリング材との接着防止

発泡ポリエチレンフォームは、シーリング材と接着しにくい素材です。
これは、シーリング材が本来の役割である柔軟な伸縮を妨げられないようにするためです。
シーリング材は、建物の伸縮や温度変化による動きに追従して、目地を密閉する役割を担っています。
もしバックアップ材とがシーリング材と接着してしまうと、シーリング材の伸縮が阻害され、目地が適切に密閉されなくなってしまう可能性があります。
そのため、バックアップ材にはシーリング材と接着しにくい素材が求められます。

2: 軽量性

発泡ポリエチレンフォームは、軽量で持ち運びやすく、施工が容易です。
建築現場では、高所作業や狭い場所での作業も多く、重量物の取り扱いは作業員の負担が大きくなります。
そのため、バックアップ材は軽量であることが重要です。
発泡ポリエチレンフォームは、気泡構造を持つため、軽量でありながら強度も確保されています。

3: クッション性・復元力

発泡ポリエチレンフォームは、クッション性に優れており、目地にしっかりと密着します。
また、復元力も高く、一度圧縮されても元の形状に戻ろうとする性質があります。
これは、シーリング材の施工時に、目地が隙間なく埋められるようにするためです。
また、地震などの外力によって建物の構造が変形した場合でも、発泡ポリエチレンフォームは変形に追従し、シーリング材の機能を維持することができます。

4: 耐水性

発泡ポリエチレンフォームは、耐水性に優れており、雨や雪などの水の影響を受けにくいです。
建築現場では、屋外での作業が多く、雨や雪などの天候にさらされる機会が多いです。
そのため、バックアップ材は耐水性も重要な要素です。
発泡ポリエチレンフォームは、気泡構造を持つため、水を通しにくく、耐久性に優れた素材です。

 

 

□まとめ

バックアップ材は、建築現場の目地材として重要な役割を担うポリエチレン発泡体製のアイテムです。
軽量で扱いやすく、柔軟性や復元力、耐薬品性、シーリング材との接着防止、クッション性、耐水性など、建築現場での使用に適したさまざまな特性を備えています。
発泡ポリエチレンフォームは、これらの特性を満たす優れた素材であり、建築現場で広く使用されています。
バックアップ材は、シーリング材の施工をサポートすることで、建物の耐久性や防水性を向上させる重要な役割を担っています。