ヘアークラックとは?起こる原因や補修方法について紹介します!
塗装コラム
2024.04.11 (Thu) 更新
自宅のメンテナンスは、快適な生活空間を保つために欠かせない要素の一つです。
見過ごされがちなヘアークラックに対する正しい理解と対応は、住宅の長期的な維持管理において非常に重要です。
本記事では、ヘアークラックの基礎知識から、その適切な補修方法に至るまでをご紹介します。
□ヘアークラックの基礎知識
ヘアークラックとは、外壁やコンクリート部分に発生する細かなひび割れのことを指します。
その名の通り、髪の毛のように細いひびが特徴で、0.3mm以下の幅、深さ4mm以下に分類されます。
これらは、住宅の外壁や基礎など、家のどの部分にも発生する可能性があり、時には目に見える形で現れます。
*特徴と発生原因
ヘアークラックは、主に経年劣化や乾燥、地震や地盤沈下、施工不良などによって発生します。
紫外線のダメージや雨水の吸収と乾燥を繰り返すことで、外壁が膨張や収縮を繰り返し、結果としてひび割れが生じるのです。
特に経年劣化は、ヘアークラックを引き起こす主要な原因の一つです。
*ヘアークラックの見極め方
ヘアークラックの発見には、クラックスケールという専用の道具を使用し、ひびの幅を測定します。
この工程を通じて、ヘアークラックの有無や程度を正確に把握できます。
また、ヘアークラックが真横に延びている場合は、構造上の問題を示唆していることもあるため、その場合は専門家による診断が必要です。
□種類別クラックの補修方法
ヘアークラック以外にも、住宅にはさまざまな種類のクラックが存在します。
これらのクラックに対する適切な補修方法を理解し、早期に対処することが、住宅を長持ちさせる秘訣です。
1:ヘアークラックの場合
ヘアークラックは、その細さから緊急性は低いとされますが、適切な時期に補修を行うことで、将来的な大きな問題を防げます。
モルタル仕上げの場合は、弾性塗料を用いた補修が効果的です。
サイディングの場合は、コンクリートやパテの注入によって対処します。
2:乾燥クラックの場合
乾燥によって発生したクラックは、外壁が乾燥収縮して生じるものです。
このタイプのクラックは、モルタルが完全に乾燥した後に塗り直しを行うことで対処します。
3:構造クラックの場合
壁面の素材に応じた補修を行うことが必要です。
構造クラックに対しては、グラインダーでカットし、適切なプライマー塗布後、コーキング処理などを施します。
□まとめ
ヘアークラックは、住宅のメンテナンスにおいて見過ごされがちな問題の一つです。
しかし、これらの細かなひび割れに対して正しい理解と適切な対処を行うことで、住宅の健全性を長期にわたって保つことが可能です。
気になる劣化症状が出ていればヘアークラックに限らず専門店に点検してもらうことをお勧めいたします。
本記事で紹介した基礎知識と補修方法を参考に、あなたの住宅をより良い状態に保ちましょう。