塗装でゆず肌になる原因と対策について解説します!
塗装コラム
2024.09.18 (Wed) 更新
塗装の際に、塗膜が均一にならず、ゆずの皮のように凹凸が生じてしまう「ゆず肌」。
せっかくの塗装が台無しになってしまい、がっかりする方も多いのではないでしょうか。
この記事では、塗装のゆず肌の原因と具体的な対策を、分かりやすく解説していきます。
ゆず肌の原因を理解し、適切な対策を講じることで、美しい仕上がりに近づけることができます。
ぜひ最後まで読んで、安心して塗装作業に取り組めるようにしましょう。
□塗装のゆず肌とは?
塗装のゆず肌とは、塗膜が均一にならず、ゆずの皮のように凹凸が生じる現象のことです。
1:見た目だけでなく、耐久性にも影響
ゆず肌は、見た目の悪さだけでなく、塗膜の強度や耐久性を低下させる原因にもなります。
凹凸部分に汚れが溜まりやすく、劣化を早めてしまうことも。
2:なぜゆず肌が発生するのか?
ゆず肌が発生する原因は様々ですが、大きく分けると以下の3つが考えられます。
・塗料の性質
・塗装環境
・塗装技術
3:ゆず肌を防ぐには、原因別に適切な対策を!
ゆず肌の原因を理解することで、適切な対策を立てることができます。
美しい仕上がりを実現するために、それぞれの原因と対策を詳しく見ていきましょう。
4:ゆず肌仕上げという工法もある!
外壁に凹凸が生じるゆず肌現象ですが、ゆず肌仕上げの場合は施工不良ではないので安心してください。
ゆず肌仕上げとは、外壁に凹凸模様をつける仕上げ方法のことです。
凹凸具合は調整可能で、デザイン性の高い外壁に仕上げられる点が魅力です。
□ゆず肌の原因別の対策
1:塗料の希釈
塗料を薄める際に、シンナーの量が多すぎたり、乾燥時間が短いシンナーを使用したりすると、塗料が急速に乾燥してしまい、ゆず肌が発生する可能性があります。
・適切な希釈率を守る
塗料の希釈率は、製品の取扱説明書に記載されています。必ず指示に従って、適切な量のシンナーで希釈しましょう。
・乾燥時間の長いシンナーを選ぶ
乾燥時間が短いシンナーは、塗料が早く固まってしまうため、ゆず肌の原因となります。
乾燥時間の長いシンナーを使用することで、塗料がゆっくりと乾燥し、均一な塗膜を形成することができます。
2:乾燥時間
乾燥時間が短いと、塗料が完全に乾燥する前に次の工程に移ってしまうため、ゆず肌が発生しやすくなります。
・十分な乾燥時間を取る
塗料の種類や気温によって、適切な乾燥時間は異なります。
塗料の取扱説明書をよく読んで、十分な乾燥時間を取ってから次の工程に移りましょう。
3:温度
塗装時の温度が高いと、塗料が急速に乾燥し、ゆず肌が発生しやすくなります。
・適切な温度で塗装する
塗装を行う際は、室温や塗料の温度を適切に管理しましょう。
特に夏場は、温度が高くなりやすいので注意が必要です。
4:塗装ガンの使い方
塗装ガンの使い方によって、塗料の吹き付け量が異なり、ゆず肌が発生する原因となります。
・適切な距離と角度で塗装する
塗装ガンと塗装面の距離や角度によって、塗料の吹き付け量が変化します。
適切な距離と角度を保ち、均一に塗料を吹き付けるように心がけましょう。
・塗装ガンの設定を見直す
塗装ガンの設定によって、塗料の吹き付け量やパターンが変わります。
使用する塗料や塗装面に適した設定を見直すことで、ゆず肌を防ぐことができます。
5:その他の対策
・塗装前の下地処理を丁寧に
塗装前の下地処理が不十分な場合、ゆず肌が発生しやすくなります。
下地を平滑に研磨したり、汚れを落とすなど、丁寧に下地処理を行いましょう。
□まとめ
この記事では、塗装のゆず肌の原因と対策について解説しました。
ゆず肌は、塗料の希釈、乾燥時間、温度、塗装ガンの使い方など、様々な要因が考えられます。
それぞれの原因別に適切な対策を講じることで、美しい仕上がりに近づけることができます。
塗装のゆず肌を防ぎ、美しい仕上がりを実現するためには、原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。